2010年6月29日火曜日

日本の財政再建は、もはや国際問題となりつつある(雑学編)

増税論 強まる反発 世論読み違え 首相ら火消しに躍起(産経新聞) - goo ニュース



ロコスケです。


日本の財政再建は、もはや国際問題となりつつあります。
もし、日本がギリシヤのようになったら、米国に飛び火して
米国からEU圏内へと確実に広がります。
その比はリーマンショックの数十倍となるでしょう。

現在は、ユーロの不安定さからの避難通貨となって円高が続いていますが
一旦、こけると大変なことになります。
ドル、ユーロ、円の世界3大通貨の一角が崩れるとどうなるのか、
想定さえ困難です。

海外旅行で外貨だけでなく日本円を持参する人も多いです。
別にどこの国でも両替が可能であるからでしょうし、それが当たり前で
あると勘違いしている日本人がどれだけ多いことか!

そういうことが可能な通貨は、ドル、ユーロ、円ぐらいです。

銀行であれば、スイスフラン、ポンド、豪ドルでも一部可能ですが。
その円の値打ちがガタ落ちとなります。

持参したのは自分が稼いだお金であって国は関係ないと主張しても
笑われるだけで、その時点で自分が経済音痴と気づいても遅しです。

このまま放置すれば2025年には消費税が30%でないと日本経済は保てません。
正しく日本経済を認識すれば、首相の動きや考えに同調するはずです。

今までは、次の世代に借金を被せることを平気でやってきました。

現在では、子供手当てがその典型であります。

生まれてすくすく育つ子供にすでに借金を背負わせて喜ぶ母親を見て
鬼のようにテレビ報道を見て感じるものです。


待機児童の減少対策の核である保育所の増設を全国的に進めれば、
子供手当て以上の母親の育児費負担軽減に繋がりますし、初期投資
だけでも、効果はそれなりに持続できます。
毎年、巨大な予算をつぎ込む必要はありませんし、現物支給も進めたら
良いと考えます。

問題は、必要な人に必要なだけ予算を使うべきでしょう。

児童手当を厚くすることで現金支給もはるかに小額で済ませることが
可能です。

話は戻りますが、理由は何であれ とにかく負担は少ないほうが良いと
短絡的に考えがちな国民に対しては、時間をかけて判るように説明して
理解を得るといった手順を考えないと、支持率の上昇だけで何でも
出来ると錯誤するのは間違いでしょう。

首相の意気込みは理解しますが、方法を少し誤ったと考えます。

しかし、いたずらに消費税反対を唱えて国民からの支持を得ようとする
アホな政党と比べれば、はるかにマシですが。(笑)

日本の財政危機を国際的な指標で読むならば、国債の長期金利でしょう。
これが上昇するとすれば日本の信用度失墜の証となります。
ちなみにギリシヤの国債は投資不適格の烙印が押されました。

多額のユーロの出資をやむを得ず決めたドイツの国民から、ギリシアの
神殿と地中海の無人島をよこせと世論が巻き起こっているのも、あながち
冗談ではないような気がします。(笑)

2010年6月23日水曜日

米国がテロ支援国家の再指定を見送った背景とは?

北朝鮮と取引のアジア系銀行、米が制裁検討


ロコスケです。

米国は、北朝鮮の韓国哨戒艦への魚雷攻撃の制裁として

テロ支援国家への再指定を検討してきましたが、北朝鮮の過度な反発を

回避するために、効果的な経済制裁へと舵きりした模様です。


つい先日のキセノン測定値が通常の自然界での8倍を記録したことで

水爆開発を北朝鮮が進めている可能性が強まったことも影響していると推察

します。

テロ支援国家を再指定すれば、その反発で実験したと核実験への口実に

されると、実験後の制裁として国連安保理の議題に上げても中国やロシアの

賛成を得ることなく拒否権を行使されかねないとの読みがあると思うのです。


それよりも、経済制裁として北朝鮮の外国への決済をしている銀行の

金融資産凍結する方が、はるかに直結した打撃を与えることが可能と

なります。

以前に、タイの北朝鮮の決済銀行バンコ デルタ アジアの資産凍結した時も

六カ国協議に復帰する条件の一番に上げたことから、効果の大きさを

米国は承知しております。


米国が銀行に対して資産凍結するのは簡単です。

銀行に対して、凍結せよとの通告だけで事足ります。

もし、銀行がこれを無視すればドル取引が不能となって銀行は即時破綻する

からです。

北朝鮮が銀行をいくら脅したとしても、銀行の存続に関わることなので

銀行は動じないと思われます。


今回、資産凍結が行われば、北朝鮮は外貨での決済が不能となるので

海外との売買は不能となるでしょう。

原油や食料を始めとする貿易はストップするので国家の維持も困難と

なります。

前回の凍結時に北朝鮮は反発して国の決済はドルを止めてユーロに

すると虚勢を張りました。

しかし、ユーロ圏内の国々でさえドルとの流通が出来ないと決済不能と

なる事実を知らない無知さを北朝鮮は露呈したことになりました。

通貨間の取引で世界最大量なのは、ユーロドルのペアです。

だから、いつの間にかユーロ決済への切り替えは消えました。


しかし、あまり知られていないことなんですが、北朝鮮はロンドンでの

金取引は認められています。

なぜか?

北朝鮮が保有する金を吐き出さして生活費に当てさす意図が米国や

英国にあったのではないかと推察しています。


哨戒艦攻撃事件以降に韓国で実施された選挙で圧勝を予測された

与党のハンナラ党が敗北して、国内では感情が沈静化しているとの

判断も米国にあったと思います。

2010年6月15日火曜日

政府広報「違法な金融業者に注意」について現実的な解説

政府広報 違法な金融業者に注意

ロコスケです。

政府広報でありますので、教科書的にはすべて正しいです。

しかし、非現実的な内容もあります。
それを具体的に述べましょう。
違法金融で悩んでおられる方を貴方がご存知なら教えてあげて下さい。

こちらがお金を借りる業者に住所 名称を尋ねて確認が現実的に出来る
のかということです。
もし、リストを調べたとして、貴社は無登録でありますから借りませんと
借主は果たして断ることが出来る状況にあるのかと思います。
むしろ、こんな状況であるが貸してくれるのが有難いと思う人が圧倒的で
しょうね。

借金が4~5百万円以上になっているなら、自己破産した方が手っ取り
早いですが、残念ですがふしだらな浪費で借金が積もり積もった人に
そういう整理を勧めても、もっと土壇場になるまで実行する人は多くは
ありません。

今までに数え切れないくらい、借金で苦しんでいる人たちを助けてきましたが
僕よりも贅沢をつい最近までしていた人があまりにも多かったです。

闇金融で苦しんでいる人たちにまわりくどい愚痴をやめて一発回答しましょう。
その業者の電話番号と借金の金額、支払い条件、返済内容を沿えて
警察署に届けて下さい。

その場で刑事が相手業者に電話して、取立て行為を中止するように警告
するはずです。
返済が元金を超えていたら、その場で返済をも中止さすはずです。
最高裁の判決で、闇金なら元金さえ返済する必要がないと判決をだしている
からです。

刑事の警告に従わなかったら、逮捕するとも業者に警告するはずです。
しかも、相手は法的な手続きで回収は出来ません。
それを本人なり関係者に督促したら強要罪や脅迫で刑事告訴されることに
なりますし、そこまでして逮捕される馬鹿はいないと思います。

以上で、闇金融を恐れる必要はありませんが、貸した側で言うと借りたら
返すべきでしょう。
借りたときは相手に感謝し、必ず返済しようと思ったはずです。
業者の条件に快諾したはずです。
それを裏切る借主にも当然に非はあるのです。

返済を免れたといい気になっていると、いつか刺されるかもしれませんよ。
やはり、謙虚な姿勢でご自分も深く反省して今後は借金の無い生活を
志すべきだと思います。
借金しなければならない事態になった時点で行政に相談すべきです。

2010年6月13日日曜日

祝 ウイスキー最高賞W受賞

日本のウイスキー、世界を席巻 「響21年」「竹鶴21年」最高賞W受賞(産経新聞) - goo ニュース

ロコスケです。

サントリーとニッカが快挙です。

サントリーはブレンドウイスキー部門、ニッカはピュアモルト部門で受賞しま
した。サントリーとニッカの創業者2人は、もともと大山崎で共にウイスキー作
りをした仲です。

サントリーの前身である寿屋で、鳥井氏は酸っぱくて誰も飲まないし売れ
ないとされていたぶどう酒を日本人が親しんで飲めるように甘口にして販売
しました。
それが大当たりして財を築いたのです。
それが赤玉ポートワインです。

その築いた財産で大山崎にウイスキーの蒸留所をつくったのです。
ワインの赤玉の意味は「日の丸」であり太陽であります。
太陽は「サン」。それに鳥井氏の「トリ」を組んでサントリーと改名したのです。
竹鶴氏とのコンビで初めて作ったウイスキーが、サントリーホワイト。
赤玉の赤に対して白と命名して紅白の縁起を担いだのかと推察できます。

サントリーは大山崎以外に白州蒸留所を作っておりますが、そこで作られた
ウイスキーを飲んだことがあります。
通しナンバーが刻まれた最高級のものでしたが、大山崎の流れを継承
しつつ、新しきものへの探求を感じました。
味の豊潤さや奥深さは申し分のないもので、サントリー次世代の
主流を思わせるものでした。

ホワイト、角瓶、オールド、大山崎がまさにサントリーの味の正統派で
しょうね。(と思ってます)
レッド、リザーブ、響きなどブレンドウイスキーは好みません。

ニッカは飲まないし、関心がないのでコメント出来ません。
竹鶴がおいしいと聞いたことはあります。

いずれにしても、日本産ウイスキーが世界に認められたのは大変に
喜ばしいです。

2010年6月12日土曜日

財政の危機の影響は隅々まで及ぼす(雑学編)

英の高速鉄道1400両、日立の受注破棄される恐れ(朝日新聞) - goo ニュース


サブタイトル:日本でしか通じなくなってきたものとは?


ロコスケです。

まず、ベトナムで原発での受注で実績や技術で韓国に勝る日本がなぜ負け
たのかを検証したときに、色々なことが考えられました。

その中で最も重要な要素があります。

日本では、最も優秀な技術で最高水準の物を作ることで世界に認められて
進出を果たしてきました。
競合する他国のメーカーには、圧倒的な差をつけて追従を許しませんでした。
それが日本ブランドとなっていた訳ですが、それは過去のものとなりつつあり
ます。

韓国や中国は、合弁会社でないと自動車の国内生産は認めませんでした。
ところが、言い換えると、そこから日本企業は技術を盗まれていた訳です。
そして真似できない部分のみを日本から輸入するというのが常套手段で
した。

日本が気づかない間に、圧倒的な差が僅差に迫っていたのです。
企業名は忘れましたが、技術流出を考えて中国進出を控えていた
日本企業がいくつかあった記憶があります。

ここで典型的な例を挙げましょう。
鉄道であります。
中国は高速鉄道をフランスのTGVと日本の新幹線の技術提携で生産しました。
ところが、その技術を用いて純国産だとして海外の国に対して売り込みを
始めたのです。

勿論、米国に対しても売り込みは現在進行形であります。

そこで、これからが本題です。(笑)


鉄道を国家プロジェクトとして考えている国があります。
ベトナムを始め米国などであります。
しかし、最高の技術で最高の鉄道システムを導入を考えている国々が
どれだけあるのかが問題なのです。
資金が豊富な時代ではありません。
利用者があきらかにクレームを付けない乗り心地、スピード、安全性、
国が求めるメンテナンスの維持費、最も重要な導入価格などの諸問題を
クリア出来たら、日本の鉄道システムをあえて導入する意味は、ありません。
これを国や企業が果たしてどれだけ認識しているのか、疑問であります。
裏方の商社もしかりであります。

100点満点でなくて80点で満足出来るのであれば、日本のシステムを
あえて導入する意味はないのです。
しかも、中国や韓国など、自国開発の技術よりも盗んだ技術を導入して
いるからには、販売価格の内訳を考えれば、開発費は少なくて済みます
から、販売価格はなおさら安い。

中国の模倣文化がこれほどに根深いのは、100%でなくて良い。
例え、品質が70%を満たしてくれたら半額以下の偽物でも十分であるとの
認識があるからと考えるのです。

中国ではパソコンのOSも、コピーが かなりの占有を占めると聞きます。
だから、マイクロソフトのアップデートは当然にありません。
それなら、どうするのか?
ウイルスに感染したら、フォーマット(初期化)して再び使う(笑)の繰り返し。

そういう国々の企業をライバルとして、日本企業は競合しなくてはなりま
せん。
日本企業を土壇場で排斥した国々の言い分は予想できます。
日本の方が優秀なのは判っている。
しかし、決断した要素は他にあると。

ここでロコスケの提言であります。
技術は、ある程度で良い。
最高水準は、それなりの予算を伴った受注のみにすれば良い。
それ以外は、現在走っている私鉄やJRの特急レベルで十分である。
それでも他国には負けないものである。
要するに相手の財布の重さを見て商売せよ。
官僚や商社のエリートのビジネスと言うよりも関西の商売人感覚で行くべき
でしょう。

サウジでは韓国に武器や兵器売却と数十年の供給の補償というおまけで
負けました。
ベトナムでは、ロシアからの潜水艦というおまけで負けました。
国防は、その国の存亡に関わることであります。
そこを突くというのは、政情不安がなにがしある国にとっては、経済レベルを
超えた政治判断がつきまとうものです。

その点は、日本の国防意識は世界最低にて鈍感でありますので、太刀打ち
できないと推察するものです。

新幹線は、国策にて発展展開を期待できるものと、数十年 過保護に
温存されてきました。
新幹線の国内での拡張に限界が来て、初めて海外に売り込む
姿勢は、今さら、遅いと言わざるを得ません。

英国でも、それなりに満足できる程度のレベルを求めるのであれば、
日本製にする選択枝は無きに等しいでしょうね。
技術のレベルでは2割落ちるが、価格は4割引となれば、財政事情の
苦しい国は、どちらを選ぶかです。
しかも、見た目の性能やデザインは遜色の無い互角であります。

これからは、日本の企業も相手の求めるニーズは何か、良く見極めて
売り込まないと勝てないと思います。

かつては情報の端末では世界でトップであったはずのソニーが、いつの
間にかアップルにお株をとられて現在ではかつての栄光はありません。

現在は、国内ではユニクロを始めとするわずかな企業に頑張れとエールを
送るだけとなりました。
日本の企業よ、もっと自信を持て。

グーグルを見よ。信条を優先して中国という巨大な市場を蹴りました。
そのすき間を狙って中国に魂を売って儲けに走るヤフー。

貴方は、どちらを支持しますか?
どちらに将来があると思いますか?

最近、日本国内でガラパゴス化という言葉が頻繁に出てきます。
日本国内しか通じないという意味です。
もし、米国で新幹線の売り込みに失敗すれば、新幹線のガラパゴス化に
拍車をかけることになるでしょうね。
ベトナムで新幹線の導入は内定はしておりますが、変更はしないで
欲しいとお願いをしている情けない状況が続いております。
韓国の大統領の熱烈な売り込みを黙って見ているだけであります。

以上、述べたのが現状であります。
英国の受注破棄の可能性は、偶発的でなく必然的なもの
であると僕は思っております。